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朝永記念室
 

ノーベル賞受賞50周年

 

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2015年は,朝永振一郎博士の ノーベル物理学賞受賞(1965年) から50周年にあたります。この頁では,当記念室が所蔵する資料のなかから,これまで公開していなかったものを含め,朝永のノーベル賞受賞に関係する収蔵品をいくつか紹介します。

朝永博士のノーベル賞受賞は,量子電気力学(Quantum Electrodynamics, QED)の建設,特にくりこみ理論に対する寄与によるものです。 米国の Richard P. Feynman, Julian Schwinger 両博士とともに共同受賞しています。 量子電気力学は,素粒子の電磁相互作用を記述する枠組みであり,人類の知る最も精密な理論です。 素粒子(ミクロな物体)の記述には量子力学と相対論が必要ですが,これを融合したものが相対論的な量子場の理論です。量子電気力学は,初めて構築された相対論的量子場の理論です。 これにより,電荷を持つ素粒子(電子など)同士の電磁相互作用や,電子から電磁波(光)が放射される現象を,定量的に扱うことができるようになりました。

朝永は,戦中・戦後の困難な時代に東京文理科大学・東京教育大学において研究を進め,超多時間理論・くりこみ理論を作り出し,量子電気力学を完成に導きました。 その功績が1965年のノーベル賞受賞につながっています。湯川秀樹博士に次ぐ,日本人として2番目の受賞でした。

朝永博士は,受賞が決まった直後に骨折し,スウェーデンでの授賞式には出席できませんでした。 このため,12月10日に,在東京のスウェーデン大使館において授賞式が行われました。受賞講演は,翌年5月6日にストックホルム工科大学において行われています。

 

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その1 - その2
超多時間理論・くりこみ理論の論文

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ノーベル財団からの授賞決定の通知: 電報 - 手紙
11月25日付のノーベル財団からの電報: 電報
12月10日の授賞式関係: 招待状 - 式次第 - 出席者リスト - 大使の講演 -大使館発表記事

東京教育大学における祝賀会1: 写真1 - 写真2
東京教育大学における祝賀会2: 写真
 








 
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